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生涯教育研修セミナー
ご挨拶
慶應義塾大学医学部生涯教育研修セミナーは、三四会会員により構成される生涯教育研修セミナー委員会、慶應医師会、慶應義塾大学医学部三四会、慶應医学会、の4者の共催により年3回定期的に開催され、1980年(昭和55年)6月の第1回開催以来43年間の歩みを経て、2023年6月開催で第130回を迎えました。本セミナーは医学部同窓会を中心とする対象者に対して、学内の医学の現状と発展を発信する唯一の企画であると考えます。聴講参加者は学年(卒業回数)や専門領域の垣根なく一堂に会する、まさに慶應義塾大学医学部全体の同窓会のごとき様相を呈しているともいえるでしょう。本セミナーへ積極的にご参加いただき、医学部の社中一致を心から味わっていただければ幸いです。
本邦の少子高齢化は世界に類を見ない早さで進み、生産年齢人口の減少が大きな問題となっています。また、医師の地域偏在や診療科偏在、新しい専門医制度の導入など、医療を取りまく環境も大きく変化しています。さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより世界情勢は一変しました。2023年8月になっても第9波到来によるwith Coronaの状況は続いてはおりますが、医学・医療の現場において、after Coronaのnew normal(新常態)はどのようなものになるかを模索している状況にあるといえます。今回のパンデミックによるパラダイムシフトの一つは、間違いなく「デジタル化の加速」だと考えます。デジタル化と共に、聴講参加者数の増加や新しい形での会員同士の交流の場も模索していきたいと思います。また、高度先進医療を必要とする病態医学・医療のみならず、新専門医制度、働き方改革、チーム医療、高齢者医療、在宅医療など、社会的にも大いに注目されている課題に対して、新進気鋭の若手も交えた議論の場を提供できるような魅力・重要性を発信する学術企画としての存在意義を向上致したいと考えております。
関係する多くの方々に本セミナーに積極的にご参加いただき、医学部の社中一致を心から味わっていただきたいと思います。
第136回慶應義塾大学医学部生涯教育研修セミナー
(現地:慶應義塾大学信濃町キャンパス北里講堂(北里記念医学図書館2階)/zoom配信)
参加費無料・事前登録制(お申込多数の場合は先着順となります。)
詳細は、慶應義塾大学医学部Webサイトの以下のお知らせをご覧ください。
https://www.med.keio.ac.jp/news/2025/5/1/5-166756/index.html
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「漏斗胸診療の現状と今後の課題」
政井 恭兵(慶應義塾大学医学部外科学教室(呼吸器)専任講師) -
「胸部悪性腫瘍の最新のトピックス~経皮的凍結融解壊死療法とゲノム検査~」
加勢田 馨(慶應義塾大学医学部外科学教室(呼吸器)専任講師) -
「進化する肺癌外科治療」
菱田 智之(埼玉医科大学国際医療センター呼吸器外科 教授)