赤倉山荘ご案内

第1回 慶應赤倉アカデミー

第1回 慶應赤倉アカデミー【2006年9月9日、10日開催】

ワクワク、ドキドキ、毎日を情熱をもって生きていますか?きみの人生の目標はなんですか?
                      世界のトップで活躍する慶應の先輩と本音で語ろう!きみの人生を変える1泊2日!
KAA(Keio Akakura Academy)とは?

赤倉山荘とは、塾員の人間的な成長を育成するために平成6年新築された慶應義塾の福利厚生機関です。
この度、その趣旨を更に推し進めるために、学生と慶應の誇る素晴らしいOBとの交流をもつためにKAA(Keio Akakura Academy)が設立されました。

参加者

総勢41名
医学部学生
25名(6年2、5年13、4年6、3年4)
大学院生
5名
アカデミー講師
岡野教授、末松教授
関係者
村井副会長、内匠前副会長、赤倉山荘運営委員
一般三四会員
講演タイトル
末松教授
「ガス分子による生体制御の生物学」
岡野教授
「幹細胞を用いた再生医学の現況」

第1回 KAAを振り返って…

岡野 栄之 教授 (62回生)
岡野 栄之 教授 (62回生)

第一回慶應赤倉アカデミー(KAA)では、同級生であり、宿命のライバル(!)であり、親友(?)でもある末松 誠氏とツーショットの講演会となりました。アカデミックな講演会では、なんと末松氏と以外な共同研究の接点を思いつきました。やはりたまには、キャンパスを離れて勉強するのも一興ですね!!その後、お酒が入ったバトルトークでは、案の定、講演者も聴衆もテンションがあがり、最高に盛り上がりました。午前3時位まで酒を酌み交わしつつ、学生さん達と、人生と医学と慶應の将来について語り合いました。なんとか僕らの考えていることを次の世代にメッセージとして伝えられたのではないかと思っています。時間をかけてパワーポイントを用意した甲斐がありました。それにしても赤倉山荘は、宿泊費は安いし、料理も美味しいし、北里先生とコッホ博士の写真がさり気なく飾ってあるアカデミズムあふれる本当にいい所であり、KAAは本当に素晴らしい企画です。実行委員の渡辺先生、深川先生、本当にご苦労さまでした。KAAを、慶應医学の新しい伝統として是非継承して行っていただきたいと願います。そして、若い参加者の皆様、本当に有り難う!君たちには、明日を生きるパワーをいただきました。今後とも宜しくお願い致します。

末松 誠 教授 (62回生)
末松 誠 教授 (62回生)

授業の時は開始1分で寝る連中もいるのに、なぜ今日は徹夜で議論ができるのか?それが一夜で理解できたのが教員としての小生の大きな収穫でした。正直忘れてました、こういう感覚を。「おじさん達の夢」の押し売りで終わると思いきや、夜半過ぎの「ぼくの夢、わたしの夢」もなかなかで、慶應医学部の将来は非常に明るいと断言できる一夜でした。先端バイオ技術による身体丸ごとから低分子代謝物の徹底的な構造・機能解析と医学応用で始まったアカデミーは、おじさん達の髪フサフサの証明写真暴露で完全にブレーキが壊れ、信濃町キャンパスを地下まで掘り返して予算度外視でリモデリングし、寝ずの議論の後は負傷者まで出る岡野投手の魔球ムサシとの炎天下対決へとエンドレスな展開になり、生涯忘れえぬ思い出になりました。思わぬ収穫は、第一に学生さんが飲んだ勢いでrealityのある「医療クラスター」「癌医療クラスター」を熱く語っていたこと、第二に、これまで不思議と成立しなかった岡野組との共同研究があっという間に帰りのバスで成立したことです。「おじさん」も「おばさん」も抑制を外し、未来を担う面々と真面目に弾ける場として今後のアカデミーの役割におおいに期待します。アカデミーに参加し最後まで議論に参加してくれた学生諸君、企画をしてくださった渡辺先生・深川寮長(?)をはじめ三四会OBの先生方、赤倉山荘の皆様、疲れ気味の「おじさん」を生き返らせてくださり本当にありがとうございました。

参加学生 冨尾くん

岡野・末松両教授をゲストとしてお迎えしての第一回慶應赤倉アカデミー(KAA)には、集合早々に度肝を抜かれた。参加者は信濃町・北里講堂正面からバスに乗り込み、新潟県の赤倉山荘へ。参加する先生方は静かに座っていて、学生が騒ぐという光景を車内に想像していた僕は大馬鹿だった。発車するや否や、バスガイドさながらにマイクを握ったのは赤倉運営委員会の深川先生だった。その後も深川先生を主体として先生方が車内を盛り上げていく。僕を含め、多くの学生は参加された先生方のノリのよさとエネルギーに驚いたのではないだろうか。

赤倉山荘では夕食の後に岡野・末松両教授による講演会が開かれた。非常に先進的でアカデミックな講演を経て、その後のお酒の入った両先生による本音トークで会場のテンションは最高潮となった。決して他では聞けないような本音の数々に場内は大いに沸き上がった。また講演の内容もさることながら、お互いを「宿命のライバル」と呼び合い、学生時代からの「親友」であるというお二方の絆が心に残った参加者は多いのではないだろうか。常に互いを意識し高めあい、共に世界の舞台で闘っている二人が若い学生の前で未だ見果てぬ夢を語り合う。今回のテーマは「夢」であったが、そんな二人の姿そのものが一つの夢を体現しているように思えた。世間では中年と呼ばれる年になっても共に夢を追いかけ続け、絶好のライバルに恵まれた二人が眩しく思えたのは僕だけではないはずだ。

参加した先生方の絆を強く感じたのは岡野・末松両教授だけではない。深川先生(眼科)安井先生(薬理)をはじめとする68回生の繋がりや、渡辺先生(呼吸器外科)を中心とした赤倉山荘運営委員会の先生方など、KAAでは改めて慶應の持つ連携の深さというものを感じることができた。

講演会の後は先生方と学生が入り乱れての飲み会となった。ここでも末松先生の胸にジンとくるお話や、岡野先生の熱唱する「卒業」など信濃町では二度と聞くことのないような話を聞くことができた。真剣に将来について夢について語る席もあれば、おもしろおかしく笑い声の絶えない席もあり、山荘の夜は更けていった。学生と先生方の間に隔たりを感じなかったのは、どの先生も良い意味で本当に若く、夢を持ち続けているからだと思う。行きのバスで感じた先生方のエネルギーや若さは、夢を見続ける瞳に宿るのだろう。

翌朝、誰もが二日酔いや寝不足と戦いながら高原の清々しい晴天の下で行われたキックベース大会では岡野チーム・末松チーム・渡辺チームによる総当たりの真剣勝負が繰り広げられた。中でもピッチャー岡野が絶体絶命のピンチで宿命のライバル末松に「魔球・武蔵」を投じる場面ではアニメ「巨人の星」さながらの盛り上がりをみせた。学生も皆真剣にボールを追い、白熱した試合になったのは先生方が皆全力で真剣にプレーしてくださったからだろう。末松先生の投じる剛速球にラグビー部・アメフト部・アメフト部の猛者が散り散りになるシーンなどは見ている側としても逆に清々しかった。

KAAで年齢を感じさせないエネルギッシュな先生方に触れ、参加した学生は皆「夢を追い続けるおじさん達」の姿に憧れたのではないだろうか。いつか自分も学生にそんな背中を見せられるような“おじさん”になってまたKAAに参加したいものだ。この素晴らしい企画が今後第二回、第三回と赤倉山荘にて脈々と続けられることを切に願う。

最後に岡野先生、末松先生、そして企画・実行してくださった赤倉運営委員会の先生方、本当にどうもありがとうございました。

赤倉山荘運営委員長 渡辺 真純 (64回生)

9月9、10日の両日第1回慶應赤倉アカデミーが開催された。KAAは塾員の有名人、著名人を講師として赤倉山荘に招き、医学部学生をはじめとする塾生、若手卒業生との交流を図るためのアカデミーである。アカデミックな感動とともに、先輩達と人間同士として夢を語り合うことが、これからの塾を担う若者達の将来の活躍につながることを目的としている。記念すべき第1回KAAの講師は医学部学生アンケートに基づき岡野栄之教授(生理学62回)、末松誠教授(医化学62回)にお願いし2日間にわたってご参加いただいた。参加者は医学部学生25名、大学院生5名のほか主催する三四会より村井副会長、内匠前副会長、赤倉山荘運営委員、一般参加の三四会員など総勢41名(うち女子7名)と大盛況であった。
一行は北里図書館前をバスで出発し赤倉山荘へ向かった。車内では参加者の結束を固めるために川田英樹氏(一橋大学MBAコース教官)によるチームビルディングが行われ、他己紹介やゲームで大変な盛り上がりを見せた。山荘到着後は全員が食堂に揃い大夕食会が行われた。管理人の望月夫妻によれば補助テーブルまで使っての夕食は記憶がないとのことだった。初めて山荘を訪れた体育会系学生も質・量ともに充実した赤倉の夕食に感激していた。夕食に引き続きアカデミーがスタートした。まずアカデミックバージョンとして末松教授「ガス分子による生体制御の生物学」、岡野教授「幹細胞を用いた再生医学の現況」のご講演をいただいた。信濃町キャンパス内とはやや違う学生達の真剣な眼差しが印象的であった。アルコールブレークの後、一般参加いただいた薬理学安井教授(68回)の司会でトークバージョンの講演が行われた。今回のメインテーマである「Dream」についてご自身の学生時代を振り返り岡野、末松両教授から学生達へ熱いメッセージが発信された。学生とOB達の懇親は深夜まで続いた。
翌朝には絶好の秋晴れのもとキックベース大会が開催された。参加者は3つのチームに分かれ少年時代を彷彿とさせる真剣勝負が繰り広げられたが、監督自らエースを務めた岡野チームが見事優勝した。
山荘の温泉で汗を流し、昼食には赤倉名物のカレーライスを堪能した後、深川副委員長の司会で閉会式が行われた。両教授には学生一同より感謝の寄せ書きが贈呈された。参加者一同は心地よい疲労を感じながら帰路へ着いた。
この紙面をお借りして岡野教授、末松教授をはじめご参加ご協力いただいた全ての方々に御礼申し上げます。

第1回 慶應赤倉アカデミー 当日の様子

出発前
出発前
バスの中で
バスの中で
赤倉山荘の管理人さんと奥さん
赤倉山荘の管理人さんと奥さん
末松教授
末松教授
岡野教授
岡野教授
最後は末松教授のエールで
最後は末松教授のエールで
キックベース大会
キックベース大会
岡野チーム見事優勝!
岡野チーム見事優勝!